甲状腺の薬を飲んでいると授乳できませんか?|甲状腺と病気の正しい情報ならチーム甲状腺

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甲状腺の薬を飲んでいると授乳できませんか?
ほとんどの場合は授乳できます。

甲状腺機能低下症の治療薬(チラーヂンS)は、甲状腺で作っているホルモンと同じですから、授乳は全く問題ありません。

バセドウ病の治療薬であるメルカゾールは1日2錠(10mg)までなら子どもの甲状腺に影響することはありません。欧米ではプロピルサイオウラシル(プロパジールあるいはチウラジール)より効き目のよいメルカゾールを授乳中にも薦めており、また10mgより多い量でも影響がないという報告があるため20mgでもよいとされています。プロピルサイオウラシルの場合は1日6錠(300mg)までは十分安全です。これより多くても問題なかったとの報告もあります。飲む量が多い場合は、薬を飲んでから数時間人工乳にしておけばまず安全ですが、念のためお子さんの甲状腺機能をチェックします。

ヨウ素で治療する場合も、授乳して大丈夫だったという報告もありますが、お子さんの検査をして大丈夫なことを確認します。

バセドウ病と妊娠の「授乳」の項参照

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